こんにちは。看護師のトトです。
風邪やインフルエンザが流行する季節になりましたが、意外と見落とされがちなのが、「肺炎」です。日本人の死因の上位であり、高齢者になるほど重症化しやすい病気です。
シニア世代では、体力や免疫力の低下によって罹患しやすくなるため、予防することが大事です。
ということで今回は、「肺炎」と「予防ワクチン」についてご紹介します。
大人の肺炎
成人に多い肺炎のリスク
肺炎は「風邪の延長」ではなく、以下の条件がそろうと、感染後に重症化しやすくなります。
◆免疫力の低下
加齢だけでなく、過労・睡眠不足・ストレスによって免疫力が落ちます。
普段健康な人でも、疲労が溜まっていると感染にしやすくなります。
◆持病との関係
糖尿病、慢性心疾患、慢性肺疾患、慢性腎疾患、慢性肝疾患、がん、などの基礎疾患がある方は肺炎で急激に悪化する危険性があります。
また、喘息やCOPDをお持ちも方は特に注意が必要です。
◆生活習慣
喫煙は気道の防御機能を壊し、飲酒は誤嚥性肺炎のリスクを高めます。
◆インフルエンザ感染後の二次感染
インフルエンザで弱った気道に、肺炎球菌などが感染して重症化する場合があります。
肺炎を防ぐためのワクチン
肺炎は「ワクチンで完全に予防できる病気」ではありません。
複数のワクチンを組み合わせることでリスクを下げます。
◆肺炎球菌ワクチン
成人の肺炎の原因菌として最も多いのが「肺炎球菌」です。
定期接種は65歳以上から推奨され、持病がある方は年齢に関わらず接種が推奨されます。
◆インフルエンザワクチン
インフルエンザから肺炎に合併する場合が多いです。毎年接種することで重症化を防ぐことができます。
✅️「両方のワクチンを接種すること」が、特に高齢者や持病を持つ方にとって大切な予防対策になります。
ワクチン接種のメリット
◆重症化の予防
感染しても入院や集中治療が必要になる確率を下げられます。
◆死亡率の低下
高齢者では肺炎による死亡を大幅に減らす効果が期待できます。
◆医療費の削減
入院や治療を避けられることは、ご本人や家族の生活への負担も軽くすることができます。
◆大切な人を守る
ワクチン接種は「自分だけ」ではなく、「家族・同居人・職場の人」を守る行動でもあります。
日常生活でできる予防策
ワクチンだけに頼るだけでなく、日々の習慣で肺炎リスクを下げましょう。
✅️睡眠・栄養・運動で免疫力を保つ
✅️口腔ケア:誤嚥性肺炎を防ぐため、歯磨きや舌掃除が有効です
✅️手洗い・うがい・マスク:基本の感染予防策は大切です
✅️禁煙:肺の防御力を高める最も効果的な一歩
✅️飲酒のコントロール:過度な飲酒は誤嚥や免疫力低下の原因になります
まとめ
肺炎は、「高齢者の病気」と思われがちですが、実際には働き盛り世代にもリスクがあります。
ワクチンは肺炎のすべてを予防できるわけではありませんが、重症化を防ぐ強い武器になるはずです。
「自分の健康を守るため」「大切な人を守るため」・・・ぜひ、感染症が流行する前にかかりつけ医に相談してみてください。
明日も元気に過ごせますように。
ご精読ありがとうございました。


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