こんにちは。看護師のトトです。
今日は、健康診断でよく耳にする「脂肪肝」について、予防法や改善ポイントをご紹介します。

脂肪肝
脂肪肝ってなに?
脂肪肝とは、肝臓に脂肪が過剰に溜まった状態のことです。
健康な人でも肝臓に少し脂肪がありますが、肝臓の重量の30%以上が脂肪になると「脂肪肝」と診断されます。診断には血液検査や腹部超音波検査やCT検査などの画像検査が行われます。
脂肪肝には大きく分けて以下の2種類があります。
◆アルコール性脂肪肝:お酒の飲み過ぎが原因
◆非アルコール性脂肪肝:肥満・糖尿病・運動不足などが原因
放置すると肝炎や肝硬変、肝がんに進行することがあるので、早めの対策が大切です。
脂肪肝の予防
脂肪肝は「生活習慣病」の一つです。毎日の習慣を見直すことが最大の予防法になります。
1.食事を見直す
・炭水化物(白米、パン、パスタ)を減らし、食物繊維やタンパク質を多めに摂取する
・甘いものや揚げ物は控える
・間食はナッツやヨーグルトなどに変える
2.適度な運動を取り入れる
・週に3〜5回、30分程度のウォーキングや軽い筋トレがおすすめ
・体重の5〜10%減少で脂肪肝は大きく改善されるといわれている
3.飲酒は適量に
・アルコール性脂肪肝の予防には「休肝日」をつくったり、飲酒量を減らすことが効果的
改善のポイント
すでに「脂肪肝」と診断された方に、まだ症状もないし大丈夫・・・
と思っていませんか。
脂肪肝は、肝臓からのSOSサインです。診断されるまでは自覚症状はなかったと思います。
気付いたとき(自覚症状が出たとき)には大変な状態になっている可能性があります。
診断されたら、今の生活習慣を見直しをしましょう。
改善のポイント
脂肪肝の主な原因は「摂取カロリー過多」と「糖質・脂質の摂り過ぎ」です。
・1ヶ月に1〜2kgのペースで減量する
・急激な減量は効果がない
・医師や管理栄養士の指導のもと、生活スタイルに合った低脂質・低糖質、バランスの良い食事を実践する
・運動を継続する(主に有酸素運動を行う)
・薬物療法が開始したら、医師の指示通りにきちんと継続する
まとめ
脂肪肝は、「今すぐ症状が出るわけではない」からこそ見過ごされがちですが、放って置くと将来の大きな病気につながるリスクがあります。
毎日の健康への意識を少しアップグレードして、脂肪肝を予防・改善していきましょう。
明日も元気に生きれますように。
ご精読ありがとうございました。




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