こんにちは。看護師のトトです。
毎年冬になると心配になるのがインフルエンザです。
学校や職場で一気に広がり、家族みんなで寝込んでしまった・・・なんて経験があるのではないでしょうか。
実は流行る前からできることを取り入れておくと、感染や重症化のリスクをぐっと減らすことができます。
ということで今回は、医療の視点から「今からできる準備」をご紹介します。
5つの準備
ワクチンは早めに
◆インフルエンザワクチンは抗体の効果がでるまでに約2週間かかります。流行してからでは遅い場合があるため、早めのワクチン接種がおすすめです。
◆ワクチンの効果はだいたい5ヶ月程度有効と考えられています。そのため10月〜11月に接種しておくと安心です。また、基礎疾患がありインフルエンザに感染すると重症化するリスクのある方は、早めの接種を行い、状況によってはワンシーズンで2回接種すると安心です。
◆基礎疾患がある方以外には、高齢者やお子様は早めの接種をおすすめします。
生活習慣を整えて免疫力をアップ
✅️睡眠
しっかり休むと体の抵抗力が高まります。
✅️食事
肉や魚、大豆などのタンパク質は免疫の材料になります。タンパク質を一緒に野菜や果物のビタミンの補給も忘れないようにしましょう。
✅️運動
軽いウォーキングやストレッチで血流を良くすることも免疫サポートにつながります。
手洗い・うがい・マスクを習慣に
◆手洗いはこまめに、石鹸で20秒、指の間や爪の先まで丁寧に洗うことを意識しましょう。
◆人が多い場所では、マスクの着用も効果的です。くしゃみや咳が出るときは必ず着用するようにしましょう。
◆外から帰ったら、まず「手洗い+うがい」で行う習慣をつけましょう。
室内環境を整える
◆ウイルスは乾燥した環境を好みます。これから気温が下がり湿度も下がったら、加湿器などで湿度を40〜60%を保ちましょう。
◆室内で過ごす時間が多い方は、1〜2時間に1回は換気をして、空気の入れ替えを行いましょう。
◆ドアノブや電気スイッチなど、みんなが触れるところはアルコールで消毒することも効果的です。
家庭での備え
◆もし、家族の誰かがインフルエンザに感染したときのために、マスクや経口補水液、解熱剤などの準備をしておくと◎です。
◆発熱したときに、「どの部屋で休むか」など、事前に決めておくと安心です。
まとめ
インフルエンザ対策は「感染してから」よりも「感染する前」が大切です。
ワクチン接種や生活習慣の工夫、家庭や職場での事前準備は、流行時期をなんとか乗り越えるための大切なポイントです。
昨年度は年末年始にインフルエンザが大流行しました。
勤務先のクリニックでは、もうすでに流行の始まりを感じています。
今年の冬も健康過ごせるように、今できることから始めてみてください。
ご精読ありがとうございました。


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