腎機能低下でもあきらめない!自己管理で腎臓を守る具体的な方法

健康

こんにちは。看護師のトトです。

健康診断で『腎機能が低下しています』と言われると、
「この先どうなるの?」
「何を気をつければいいの?」
と不安になると思います。
腎機能低下は、すぐに症状が出にくいからこそ、日々の自己管理がとても重要になります。

ということで今回は、できるだけ現実的で、続けやすいポイントを絞ってご紹介します。

自己管理で腎臓を守る

腎機能が低下すると体に何が起こるのか

腎臓は、血液をろ過して老廃物や余分な塩分・水分を尿として外に出す働きをしています。
腎機能が低下すると、以下のような変化が起こります。

【老廃物が体に溜まりやすくなる】
本来、尿と一緒に排出される、尿素・クレアチニンなどの老廃物が体内に残りやすくなり、
・だるさ
・食欲不振
・頭重感

などの不調が出ることがあります。

【むくみ・体重増加が起こりやすい】
余分な水分や塩分をうまく排出できなくなるため、
・顔
・足首
・ふくろはぎ
などに「むくみ」が出やすくなります。

【血圧が上がりやすくなる】
腎臓は血圧の調整にも関わっています。
腎機能が低下すると血圧が上がりやすくなり、腎臓にさらに負担がかかる悪循環に陥りやすくなります。

食事面での自己管理ポイント

食事は自己管理の中心です。
「極端に制限する」よりも「続けられる工夫」が大切です。

◆塩分制限の具体例
✅️目安:1日6g未満
✅️ポイント
・だし(昆布、カツオ、煮干し)をしっかり使う
・醤油は「かける」より「つける」
・ラーメンやうどんのスープは半分以上残す
・漬け物は小皿に少量だけ

◆たんぱく質の摂り方
腎機能低下では「不足」より「摂りすぎ」に注意が必要です。
✅️意識したいこと
・肉の大盛りは避ける
・1食の主菜(おかず)は「手のひらサイズまで」
・魚や大豆もバランスよく使う
・プロテイン飲料は医師に相談してから

◆外食・コンビニ利用時のコツ
✅️忙しい人向けの実践ポイント
・「塩分控えめ」表示の商品を選ぶ
・おでんなら「だいこん・たまご・こんにゃく」中心
・揚げ物は毎日ではなく週に数回なで
・加工肉(ハム・ベーコン・ウインナー)は控えめにする

生活面の具体的な自己管理

■体重管理の重要性
腎臓は体重が増えるほど負担が増えます。
✅️意識するポイント
・急激なダイエットはしない
・間食は「時間と量を決める」
・毎日体重計に乗る習慣をつける

■適度な運動
激しい運動は不要です。
✅️おすすめ
・1日20〜30分のウォーキング
・エスカレーターではなく階段を使う
・軽いストレッチ
ポイントは、「息がきれない程度」

■睡眠とストレス管理
腎機能は自律神経とも関係しています。
・寝不足を続けない
・スマホは就寝1時間前に控える
・お風呂で体を温める

薬との付き合い方で気をつけること

意外と見落としやすいのが「市販薬」です。
特に注意が必要なのは、
・ロキソニン
・イブプロフェン
・ボルタレン

これらは腎臓に負担をかけることがあるため、
「痛みがある=すぐ飲む」ではなく、医師や薬剤師に相談することが大切です。

腎機能低下と向き合うための心構え

完璧な自己管理は必要ありません。
大切なのは、
・全部やろうとしない
・できることを1つずつ
・続けられる形を選ぶ

自己管理は「制限」ではなく、
これからの生活を守るための選択です。

まとめ

腎機能低下でも、自己管理次第で進行をゆるやかにし、安心して生活を続けることができます。

・食事の工夫
・生活リズムの見直し
・薬の使い方への意識

ぜひ、今日からできることを始めましょう。
そして、いつまでも自分の腎臓で生活できるように自己管理を継続していきましょう。

明日も元気に過ごせますように。
ご精読ありがとうございました。

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