1日3食が正解?今から見直したい“食事の回数”!

健康

こんにちは。看護師のトトです。

子ども頃から「1日3食きちんと食べましょう」と言われてきました。
でも、大人になってからは「2食でも十分」「間欠的断食(プチ断食)」「朝食は食べない派」など、食事回数について色々な情報があります。
では、本当に1日3食が健康にいいのでしょうか。それとも、少ない回数でも問題ないのか?

というわけで今回は、医療の視点から食事回数についてご紹介します。

食事のあり方

一日3食が定着した理由

日本では、江戸時代まで「一日2食」が一般的だったようです。
「朝食」と「夕食」の2回で、昼食は間食や軽食をとることもあったそうです。

現在の「3食スタイル」が主流になった理由は以下の通りです。
◆産業革命による労働時間の変化
朝から夕方まで働く人が増え、「昼食」の必要性がうまれた
学校教育のスケジュール
子ども達の安定した生活リズムを持たせるため、朝昼晩の3食が基本となった
栄養学の普及
バランスよく栄養を摂るには3回に分けると効率がいいと考えられた

つまり…「一日3食」は、健康面だけでなく社会的な生活リズムと相性で定着してきた面もあるようです。

一日3食のメリット

一日3食には、以下のようなメリットがあります。

1.血糖値の安定につながる
食事を3回に分けて食べることで、急激な血糖値の上昇や下降を防ぐことができます。
特に、糖尿病の予防や、エネルギー切れによる集中力の低下を防ぐにも効果的です。
2.空腹時の暴食を防げる
食事回数が少ないと、1回の食事量が増えたり、高カロリーになりがちです。3食食べることで、空腹による「どか食い」のリスクを減らすことでできます。
3.栄養バランスを取りやすい
ビタミンやミネラルなど、まとめて摂りにくい栄養素も3回に分けて補うことで、効率的に摂取できます。

一日3食じゃないメリット

最近は「朝食を抜いても大丈夫」「16時間断食」など、少ない食事回数の健康効果も報告されています。

例えば…
消化器官を休めることで、内蔵疲労の軽減や代謝改善になる
◎空腹時間を作ることで、インスリンの感受性が向上する(糖代謝の効率UP)
オートファジー(細胞のリサイクル機能)が活性化する可能性もある

ただし!この方法が適さない方もいるので、注意が必要です。

✅️持病がある方(糖尿病、消化器疾患)
✅️成長期の子どもや高齢者
✅️妊娠中や授乳中の方

食事回数よりも大切なこと

食事回数よりも大切なことが、「食事内容」と「食事のタイミング」です。
栄養バランスはとれてるか?
極端な糖質制限や、炭水化物ばかりの偏った食事は、回数に関係なく健康に悪影響を与えます。
自分の生活リズムに合わせる
夜勤のある方や、朝に食欲がわかない方にとっては、一日3食食べることがストレスになることもあります。
継続することは可能か
無理な断食や我慢は、結局、リバウンドや過食につながることもあります。
食事は「体に優しい習慣」で摂ることが大切です。

まとめ

結論は、一日3食は「絶対」ではありません。それよりも、「何を、いつ食べるか」の方が大切です。
ご自身の体調や生活に合った「食べ方」を見つけることから始めましょう。

例えば…
・朝に食欲がない日は無理に食べず、スープやフルーツだけもOKにする
・夜勤明けで眠いときは、無理に3食にこだわらず、体を休めることを優先する
・忙しくても、栄養補給を考えた間食(ナッツやゆで卵など)を摂る

など、今の年齢や生活スタイルに合った食習慣を選びましょう。
明日も元気に生きられますように。
ご精読ありがとうございました。

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