必見!尿酸値が高めでも、痛風発作は防げます。

生活習慣病

こんにちは。内科クリニックで働く看護師のトトです。

今回は生活習慣病っぽいけど、生活習慣病ではない!

高尿酸値血症についてお話しします。
一般的に痛風と言われてますね。

痛風発作が起こる仕組みは、
血液中の尿酸値が高い状態が続くと血液に溶けきらなかった尿酸が結晶化して関節に沈着します。

そして、「きっかけ」が続いて沈着した尿酸の結晶が関節の中ではがれ落ちると、
白血球がそれを排除として戦います。。。

この、戦いが痛風発作です。

しかし、「きっかけ」の機会を減らしてあげると、
痛風発作を防ぐことが期待できます。

通風発作を防ぎたい!

ということで、今回は!

痛風発作にならない食生活

水を飲む

尿酸は、尿に排泄されて体内の尿酸の量は一定に保たれています。
尿の量が増えれば、体内の尿酸が体外に出やすくなります。

なので、「水」をしっかり飲んで欲しいのです。

一日に必要な水分量は、一般的に体重1kgあたり30〜40mlが推奨されています。
ざっくりいうと、アナタの体重kg✕35=( )mlです。

体重60kgの人は、約2リットルです。

飲めていますか?水、2リットル・・・
飲み慣れないと、なかなか大変な量です・・・汗

時々
「コーヒーはよく飲んでます」や、「焼酎は多めの水で割ってます」
など、「(カフェイン・アルコールで)水分、摂ってます!」
と、言う方がおられますが、

実は逆効果なんです。

カフェインの多く含む飲みものやアルコールは
摂取量によっては脱水症状が起きている可能性があります。

特にアルコールは、体内でアルコールを分解する過程で水分が必要になるので、
体内の水分が余計に尿に排出されるからです。

なので、
アルコールを摂取する体重60kgの方は、水分摂取2リットル以上が必要となるわけです。

※注意※
心不全、腎不全などで水分摂取量に制限がある方は

一日の水分量については必ず医師に相談してください。

プリン体の多い食事を避ける

「プリン体」の多い食品を摂り過ぎると、痛風になる。

なんて、聞きますよね。はい、痛風になるリスクが高くなります。

「プリン体」は尿酸のもとになるのですが、体内でつくられる尿酸のうち
20%が食べ物から、残りの80%が体内で合成されます。

なので、普段からプリン体の多い食品を食べ過ぎると、血液中の尿酸濃度が高くなるのです。

一日の適正な「プリン体」の量は、400mg以内とされています。
でも400mgって、よくわからないですよね・・・汗

プリン体が極めて多い代表的な食品は下記を参考にしてください。

  • 鶏レバー 一人前(80g)でプリン体→249.8mg
  • マイワシ干物 2尾(80g)でプリン体→244.5mg
  • 酒蒸しあん肝 一人前(15g)でプリン体→59.9mg

まずやって欲しいことは、
普段よく食べる食品のプリン体含有量を検索して確認することです!

野菜・きのこ・海藻を食べる

尿酸値が高いと、尿が酸性になり尿酸が溶けにくくなり、尿路結石ができやすくなります。
尿酸値を下げるには、

海藻・きのこ類・豆類・野菜類・いも類・果物など
アルカリ性の食品を摂取することが効果的です

ちなみに、
尿を酸性化する食品は、

❌️卵・肉類・魚介類・穀類などです。

アルコールは適量にする

アルコールを飲み始めると、やめられないですよね・・・

でも、知っててほしいです。

【尿酸値を上げない一日の飲酒量の目安があることを・・・

  • ビールだと、500ml
  • 焼酎(25度)だと、90ml
  • ウイスキー/ブランデー(40度)だと、60ml
  • 日本酒だと、180ml
  • ワインだと、180ml

です。

でも、これ以上、飲んじゃいますよね?
なので、起床からアルコールを飲み始める前までに、しっかり「水」を飲んでくださいね

まとめ

痛風発作が起こって受診される患者さんの「きっかけ」を聞くと、

✔尿酸値を下げる薬を自己都合で飲まなくなった、
✔水分を摂らずに過度な筋肉トレーニングをやった、
✔飲み会や会食などアルコールを飲む機会が続いた、
✔体格を大きくするためにプロテインを沢山摂取した、

などです。

残念ながら、一度痛風発作が起こると、再発するリスクが高くなります・・・汗
さらに、繰り返すほど症状が重くなることもあります。

痛風発作は、自覚症状のある生活習慣病ではない病気です。
しかし、毎日の生活習慣で改善することができるので、
まず1つ、今日からできることをやってみてください!

明日も元気に生きられますように!

ご精読、ありがとうございました。


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