こんにんちは。内科クリニックで働く看護師のトトです。
みなさんは全身のスキンケアはできてますか?
糖尿病で血糖値が長期間続くと、全身の皮膚にトラブルが起こりやすくなります。
放置してしまうと重症化するケースもあり、壊疽などになってしまうこともあります。
ということで今回は!
糖尿病をもつ方やその家族、ケアをする方にも知って欲しい、スキンケアのポイントを紹介します。

スキンケアの重要性
毎日の皮膚チェックを習慣にする
入浴時や洗顔、手洗いのときに皮膚の状態を確認しましょう。まず、セルフチェックです!
□乾燥・かゆみの確認
皮膚が乾燥していないか、かゆみがないかをチェックします。
乾燥による皮膚バリア機能の低下は感染症の原因になります。
特に寒い季節は湿度や温度が下がるので要注意です。
□感染症の徴候
傷口の赤み、腫れ、膿などを観察し、水虫や細菌感染に注意します。
感染症が悪化している場合は、直ぐに主治医や皮膚科に相談しましょう。
□足病変の予防
足の変形、たこ、潰瘍、壊疽などを確認し、適切なフットケアを行いましょう。
特に糖尿病性足病変は重大な合併症となるため、毎日の足の観察が必要です。
□爪の状態
爪の変形や変色、爪周辺の炎症(赤みや腫れ)、水虫菌感染がないかを確認しましょう。
□皮膚の感覚が鈍い、しびれ
神経障害にが原因かもしれません。足先や手先の感覚が鈍くなったり、痛みや温度を感じにくくなったりします。また、足先がジンジンする、砂利の上を歩いているような感覚があるなどが特徴的です。
スキンケアの基本
糖尿病をもつ方は、皮膚の保湿と清潔さを保つことが特に重要です。
□保湿剤の使用する
毎日、入浴後や手洗い後に保湿クリームやローションを使いましょう。
乾燥がひどくなる前に使用することがポイントです。
□無香料・低刺激の製品を選ぶ
糖尿病をもっている方は皮膚が敏感になることが多いため、無香料や低刺激の保湿剤を選びましょう。
□優しく洗う
シャワーや入浴時には、ゴシゴシ皮膚をこすらず優しく洗いましょう。
過度な洗浄は皮膚を痛める原因となります。
□お湯の温度に注意
熱すぎるお湯は皮膚を乾燥させてしまうので、設定温度を下げたり、ぬるま湯で洗うようにしましょう。
特に注意すべき部位
◆足のケア
足の皮膚ケアは最も重要です。
毎日足の裏や爪、指の間をチェックして、異常がないか確認しましょう。
靴がきつすぎないか、擦れてないか、も確認しましょう。
◆爪のケア
爪が割れていたり、変形している場合は感染症の原因となります。
定期的に爪を切って、爪の間を清潔に保ちましょう。
まとめ
糖尿病をもつ方は血糖値コントロールだけでなく、スキンケアは非常に重要です。
高血糖が続くと体の免疫力が低下し、傷の治癒が遅くなることがあります。
そのため、毎日の皮膚チェックと適切なスキンケアが皮膚の健康維持に欠かせません。
異常を感じたら早期の対応が重要になってくるので、自己判断で放置せず、かかりつけ医や皮膚科に相談することをお勧めします。
明日も元気に生きられますように。
ご精読、ありがとうございました。

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