朝、手がこわばる…それって更年期?関節の腫れと痛みの原因と受診判断基準

健康

こんにちは。看護師のトトです。

「昨日までは普通だったのに、急に関節が痛い」
「指がむくんで曲げづらい」

そんなお悩みはありませんか?

冬は体が冷えやすく、また感染症も増えるため、突然の関節痛を訴える方がぐっと増えます。
ということで今回は、突然の関節の腫れや痛み、原因と受診の判断基準についてご紹介します。

関節の腫れと痛み・原因と対処法

更年期による関節痛:ホルモンバランスの影響

40〜50代の女性からよく聞かれるのが、
「手指のこわばり」「関節の痛み」「起床時が一番痛む」というお悩みです。

これは、女性ホルモン(エストロゲン)の低下で関節周囲の炎症が起きやすくなるため。

【更年期由来でよくみられる特徴】
・手指の第1,第2関節が痛い
・朝、こわばりがあるが動かしていると軽くなる
・発熱や強い腫れはあまりない
・急に始まったり、消えたりを繰り返す

特に「ヘバーデン結節」「ブシャール結節」など、40〜50代に多い指の変形性関節症も関連します。

風邪・ウイルス感染による関節痛

冬に多いのが“感染症による関節痛”です。
ウイルスの種類によっては、関節や筋肉の炎症を引き起こすことがあります。

【特徴】
・発熱、倦怠感、喉の痛みと一緒に起こる
・関節全体がズーンと重みのある痛み
・1〜2週間で改善することが多い

「風邪をひいた後から関節が痛い」という方はこのパターンが多いようです。

関節リウマチの始まり

見逃したくない原因が関節リウマチです。
自己免疫の異常で、関節が慢性的に炎症を起こす病気です。

【関節にリウマチが疑われるサイン】
・朝のこわばりが1時間以上続く
・手指の関節(指の付け根、第2関節)が腫れる
・左右対称に症状が出る
・だんだん悪化していく
・痛みが何週間も続く

関節リウマチは早期の治療で進行を抑えることができるため、
「腫れ」「熱感」「こわばり」が続く場合は専門医に相談することをおすすめします。

放置すると危険な関節痛のサイン

以下のような症状がある方は、早めに受診することをおすすめします。

●関節が赤く、熱をもって強く腫れている
●発熱や悪寒を伴う
●1〜2週間経っても改善しない
●痛みが徐々に強くなっている
●複数の関節が同時に腫れる

感染性関節炎化膿性関節炎など、緊急で治療が必要な場合があります。

自分でできるセルフケア

・関節と体全体を温める
・無理に動かさず、痛みは強いときは冷やす
・たんぱく質をしっかり摂り、筋肉を維持する
・更年期の場合は、睡眠の質を上げることが大切
・NSAIDsなど市販の鎮痛薬は、短時間ならOK(長期間服用するときは医師に相談する)

まとめ

突然の関節痛は“原因をみつける”ことが大事です。
関節痛は原因が様々です。自己判断せずに、
・痛みの部位
・朝のこわばりの時間
・発熱の有無
・症状の持続時間

これらを記録しておくと、受診のときの診断基準にとても役立ちます。

明日も元気に過ごせますように。
ご精読ありがとうございました。

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