冬は血圧が上がりやすい!?2025年の血圧最新基準値と寒い季節の正しい血圧管理

健康

こんにちは。看護師のトトです。

寒くなると血管が収縮し、血圧が自然と高くなります。
普段は正常範囲でも、冬だけ血圧が高めになる“冬季高血圧”はよく見られ、脳卒中や心筋梗塞のリスクが高まることも知られています。

今回は、2025年時点での一般的な血圧基準値を確認していきましょう。

冬季の血圧管理

2025年の最新血圧基準値(一般成人)

日本高血圧学会のガイドラインに基づく一般的な基準が以下の通りです。

高血圧診断基準
・診察室血圧:140/90mmHg以上
・家庭血圧:135/85mmHg
以上

血圧目標値(降圧目標
・診察室血圧:130/80mmHg未満
・家庭血圧:125/75mmHg未満

冬はこの家庭血圧が普段より+5〜10mmHgほど上がることも珍しくありません。

冬場の血圧が上がる理由

1.寒さで血管が縮む
2.朝方は特に血圧が上がりやすい“モーニングサージ”(早朝の起床前後に一時的に急激に血圧が上昇すること)
3.活動量の低下・体重増加
4.塩分の摂りすぎ(冬の鍋・汁物の増加)
5.お風呂・暖房の寒暖差ストレス

特に「暖かい部屋➜寒い脱衣所」の気温差は急激な血圧上昇を招き、ヒートショックのリスクになります。

冬場の血圧管理でやるべきこと

1️⃣ 家庭血圧を“毎日同じタイミングで”測る
➜起床後1時間以内に、排泄後、朝食前に
➜夜は就寝前
➜椅子に座り、1〜2分安静にしてから
✅️冬は特に数値が変動しやすいので、毎日の記録が予防につながります。

2️⃣ 脱衣所・トイレなど“ヒートショック対策”を徹底する
➜脱衣所に暖房器具を置く
➜入浴前に浴室をシャワーで温める
➜熱いお湯(42℃以上)は避ける

3️⃣ 塩分コントロール(高血圧の方は1日6g未満/日)
鍋・ラーメン・汁物は「汁を残す」だけでも減塩効果があります。
冬は知らず知らずのうちに塩分が増えるので注意が必要です。

4️⃣ 体重管理と軽い運動を継続
➜20〜30分のウォーキング
➜ストレッチ
➜室内でできる軽い筋トレ
✅️運動は寒い外に出なくてもOK!「続ける」ことが大事です。

5️⃣ アルコールを控え、睡眠をしっかりとる
お酒は一時的に血管を広げますが、反動で血圧が上がります。
冬は睡眠が乱れると血圧も不安定になりやすいです。

こんな人は冬の血圧に特に注意

・50代以降
・家族に高血圧、心疾患、脳卒中がいる
・冬だけ血圧が高い
・肥満気味
・寒暖差が大きい生活環境(古い家、暖房器具がない等)

冬は脳血管疾患の発症は1年で最も多くなる季節です。「冬こそ血管管理の本番」だと思って対策をしましょう。

まとめ

✅️最新の血圧基準値を把握する
✅️冬は血圧が上がりやすい季節
✅️家庭血圧の記録、寒暖差対策、塩分調整が重要
✅️生活の小さな習慣が大きな予防につながる

明日も元気に過ごせますように。
ご精読ありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました