こんにちは、看護師のトトです。
最近頻繁に耳にするのが「インフルエンザが流行している」というニュースですが、
実はこの時期に増えてくる感染症はそれだけではありません。
毎年冬に流行する“もうひとつのウイルス”・・・ノロウイルスです！
ということで今回は、感染力が非常に強く、家族や職場であっという間に広がってしまうノロウイルスの症状と予防策をご紹介します。
ノロウイルスの症状と予防策
ノロウイルスとは？
ノロウイルスは、主に急性胃腸炎を引き起こすウイルスのひとつです。
主に冬（11月から３月頃）に流行し、潜伏期間は24時間〜48時間です。
感染力が非常に強く、少量のウイルス量でも感染してしまうのが特徴です。
主な症状
感染から発症までは、12〜48時間ほど。
突然、以下のような症状が現れます。
・激しい嘔吐
・水のような下痢
・腹痛
・発熱（38℃以下の軽い熱が多い）
・全身のだるさ
症状は１〜２日で治まることが多いですが、
体力のない子どもや高齢者は脱水を起こしやすく注意が必要です。
感染経路
ノロウイルスは主に以下のような経路で感染します。
１．ウイルスが付着した手や食べ物を口に入れる（経口感染）
２．吐物や便の処理中にウイルスを吸い込む（飛沫感染）
３．汚染された調理器具や食器から感染
特に家庭内では、吐物や下痢の処理時に二次感染が多く発生します。
予防ポイント
１．手洗いは「指先・爪・手首まで」
手指消毒はアルコールだけでは不十分です。
石鹸と流水で20秒以上しっかり洗いましょう。
２．食材はしっかり加熱する
二枚貝（牡蠣など）は特に注意です。
中心温度85〜90℃で90秒以上加熱が安心です。
３．吐物・便の処理は手袋＆マスクを着用する
使い捨て手袋・マスクを直用し、処理後は0.1％次亜塩素酸ナトリウム（塩素系漂白剤）で消毒する。布や床に付いた場合は、ウイルスが乾燥する前に拭き取る。
４．感染後の洗濯物も注意
嘔吐物や便が付いた衣類は、塩素系漂白剤で漬け置きしてから洗濯する。
回復後も油断は禁物
症状が治まっても、１〜２週間は便中にウイルスが排出されることがあります。
家族への感染を防ぐために、引き続き手洗い・トイレ後の消毒を続けましょう。
まとめ
インフルエンザではなく、冬場はノロウイルスにも注意が必要です。
「ちょっと辛めの胃腸炎」と思わず、脱水予防と感染拡大防止を意識しましょう。
正しい知識とちょっとした習慣で、家庭内感染を予防することができます。
明日も元気に過ごせますように。
ご精読ありがとうございました。
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