こんにちは。看護師のトトです。
夏になると「熱中症対策に塩分を摂ろう」とよく聞きますが、本当に塩分は多めに摂っても大丈夫なのでしょうか?
血圧を上げる原因でもある塩分は“健康によくない”というイメージある中、今回は夏場の塩分補給について説明します。

塩分摂取
なぜ夏は塩分が必要と言われるの?
わたし達は、汗をかくことで、体温を調節しています。この汗には水分だけでなく、ナトリウムなどのミネラルも含まれています。
たくさん汗をかくと、体内の塩分も一緒に失われるため、必要な量を補うことが大切になります。
塩分が不足するとどうなるの?
塩分が極端に不足すると、次のような症状が現れることがあります。
・めまい
・頭痛
・吐き気
・けいれん
・意識障害(重症の場合)
これは、「低ナトリウム血症」と呼ばれる状態で、特に水だけを大量に飲んでしまうと起こりやすくなります。
摂り過ぎはNG
塩分を摂りすぎると、血圧が上がったり、心臓や腎臓に負担をかけるリスクがあります。
塩分は「不足もだめ」「摂りすぎてもだめ」という、“バランス”が大切になります。
どうやって塩分を補う?
◆汗をたくさんかいた時の対策
・スポーツドリンク(ナトリウムが含まれている)を適量飲む
・経口補水液(特に脱水症状がある場合)
・梅干しや味噌汁など、自然な塩分が含まれた食品を活用する
◆普段の食事が濃い味の方は、あえて塩分を追加しなくても大丈夫な場合もあります。
まとめ
「夏は塩分を摂った方が良い?」という疑問には「汗を失った分を適切に補うことが大切」と答えるのが正解です。水分と一緒に塩分をバランスよく補給して、夏を元気に乗り切りましょう。
高血圧症、腎臓や心臓に病気がある方は、かかつけの医師の指導に従ってください。
健康な人でも、「たくさん汗をかいた時だけ塩分を意識する」くらいが丁度良いと思います。
明日も元気に生きられますように。
ご精読ありがとうございました。




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