アイスクリームを食べすぎると…体に起こる変化と中性脂肪の関係

健康

こんにちは。看護師のトトです。

夏の暑い日に食べるアイスクリームは格別ですが、ついつい食べすぎてしまった(^_^;)
という経験はありませんか?
実は、アイスクリームの食べ過ぎは、体の中でさまざまな変化を引き起こして、
中性脂肪の増加にもつながります。
ということで今回は、アイスクリームの食べ過ぎで起こる体の変化と中性脂肪の関係についてご紹介します。

アイスクリームの食べ過ぎによる体の変化

中性脂肪とは?

・体内で“貯めるエネルギー”の本体です。余った糖や脂質は中性脂肪に作り変えられて、脂肪細胞や肝臓に蓄えられます。

・数値の目安(空腹時:mg/dL):
<150正常、150〜199境界、200〜499高値、≧500かなり高値(急性すい炎の危険性)

・非空腹時採血で測定した場合、約175mg/dL以上は高め。

アイスクリームだから起こりやすいこと

1.高血糖✕高脂質の掛け合わせ
▶糖だけ・脂だけよりも中性脂肪を上げやすい組み合わせ。

2.飲み物と違い、気づきにくい高カロリー食品
▶ミルク濃厚系カップで200〜300kcal、糖質20〜30g、脂質10〜20g、という栄養成分量も珍しくないです。

3.冷たさから食べるスピードが速くなる
▶溶けてしまう食品なので、食べるスピードが速くなりがちです。冷たさで、満腹感もあまり得られないこともあります。そのため、2個…3個…と食べてしまう可能性も。

中性脂肪を意識したアイス選び

アイスクリーム:乳固形分15%以上・乳脂肪8%以上→脂質多め
アイスミルク:乳脂肪3%以上→脂質はやや控えめ
ラクトアイス:乳固形分3%以上(植物性脂肪が使われることも)→脂質・カロリーは商品で差が大きい
氷菓(シャーベット・かき氷系):脂質が少ないが、糖質は多い場合も。

→中性脂肪を上げにくいのは、“脂質の少なさ”ですが、糖質の摂りすぎも注意が必要です。

食べすぎると体内で起こっていること

✅️0〜2時間:血糖値上昇とインスリン分泌
・アイスクリームは砂糖(ショ糖、ブドウ糖)が多く、吸収が速いため、血糖が急上昇します。

✅️2〜6時間:中性脂肪の上昇
・中性脂肪は摂取後3〜4時間でピーク、6〜8時間まで残ることもあります。

✅️糖質+脂質の同時摂取は、中性脂肪値が更に上昇

✅️糖質+脂質の大量摂取と続けると…
・肝臓に脂がつきやすくなり脂肪肝になりやすい
・悪玉コレステロールも増えやすく、動脈硬化のリスクが上がる
・糖質の大量摂取によるインスリン抵抗性が進み、太りやすく、痩せにくい体質になりやすい

アイスクリームと上手に付き合う

1.食べる量のルールを決める
・ミニサイズ1個1or通常サイズなら半分、など
・買い置きは1個にする

2.食べるタイミングを間違えない
・日中〜活動前後(散歩、買い物の前や後など)
・就寝2〜3時間前は避ける

3.組み合わせを工夫する
・単品で一気食いをしない
⭕️ナッツやプレーンヨーグルト少量と一緒に、“ゆっくり”食べる
⭕️食物繊維・タンパク質を添えると血糖上昇が緩やかになる

4.選び方のコツ
・氷菓やヨーグルト系で脂質量を抑える
・ソース、チョココーティング、クッキー入りは糖質+脂質の量が過剰になる
・迷ったら1本80〜120kcal台のスティックタイプにする

5.アイスクリーム習慣の“置き換え”をする
・平日は『フルーツ+氷』や『凍らせたヨーグルト』にして、週末だけご褒美アイスクリームにしてみる
・毎日を週2〜3回にして、夜→昼に食べるようにする

まとめ

アイスクリームは、『楽しみ』『癒やし』『ご褒美』『心の栄養』・・・だからこそ、食べる量・食べるタイミング・食べる種類を考えて、中性脂肪と上手に付き合いましょう。
未来の健康維持のために、『ほどほど』にすることをおすすめします。
ご精読ありがとうございました。

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