“痩せた”の裏に隠れる健康リスク。60歳以降のエネルギー不足による体重減少は要注意!

健康

こんにちは。看護師のトトです。

「気づいたら体重が減っていた」 「最近、なんだか食が細くなってきた」
など、60歳以降の方からよく聞くことがあります。
年齢を重ねると、体重が減るのは“健康的”と思われがちですが、
実はエネルギー不足による体重減少は、さまざまな健康リスクが隠れています。
今回は、“体重減少”の理由と対策についてご紹介します。

体重減少

なぜ60歳を過ぎると体重が減りやすくなるの?

加齢に伴い、以下のような体の変化が起こります。

・筋肉量の低下(サルコペニア)
・基礎代謝の低下
・噛む力、飲み込む力の衰え
・消化吸収機能の低下
・孤食、食欲低下、うつ症状などによる食事量の減少

こうした要因が重なると、摂取エネルギー<消費エネルギーという状態になり、体重が減少します。

“痩せた”が問題になる理由は?

エネルギー不足による体重減少は、単なる「脂肪の減少」だけではありません。
筋肉や内蔵の機能まで衰えることがあり、以下のようなリスクがあります。

・疲れやすい、転びやすい(フレイル)
・感染症にかかりやすくなる
・傷の治りが悪くなる
・認知症のリスクが増す
・寝たきり、要介護状態への移行

どんな変化が要注意な痩せ方?

以下のような変化がある場合は注意が必要です。

✅️半年で体重が5%以上減少する
✅️食事量が明らかに減っている
✅️疲れやすくなった、ふらつくようになった
✅️筋肉が落ちたと感じる(足が細くなったなど)
✅️BMI(ボディマス指数)が18.5未満

エネルギー不足を防ぐための食生活のポイント

60歳以降の方に必要なのは、“量より質”です。
少量でも栄養価の高い食事を意識しましょう。

・主食はしっかり摂る(エネルギー源)
・タンパク質を毎食取り入れる(肉、魚、卵、大豆)
・良質な脂質も怖がらない(オリーブ油、ナッツ、青魚)
・野菜、果物でビタミン&ミネラル補給
・間食や補助食品(栄養補助飲料)も活用

体重と筋肉を守るために出来ること

・毎日15分程度の軽い運動(ウォーキングやラジオ体操など)
・良質な睡眠をとる(筋肉修復に不可欠)
・孤食を減らす、会話のある食事を摂る
・体重と食事の記録をつけてみる

まとめ

60歳以降の“体重減少”は、若い頃のダイエットとは全く違います。実は「痩せた」のではなく、
「やつれた」可能性があります。
体重の変化を把握し、減少傾向の場合は毎日の食事と生活習慣を見直してみましょう。

ご精読ありがとうございました。

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