遺伝の影響で起こる“家族性高コレステロール血症”を正しく知って、心臓病のリスクを減らす

健康

こんにちは。看護師のトトです。

健康診断で「コレステロールが高いですね」と指摘されたことはありませんか?
食生活を見直してもなかなか数値が下がらない場合、「家族性高コレステロール血症(FH)」の可能性があります。
これは、生活習慣ではなく、遺伝によって生まれつきコレステロールが高くなる病気です。

ということで今回は、放って置くと動脈硬化が進み、狭心症や心筋梗塞などの重大な病気を引き起こすリスクを減らすために「家族性高コレステロール血症」についてご紹介します。

家族性高コレステロール血症

家族性高コレステロール血症とは?

家族性高コレステロール血症は、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)を体内から排出しにくくなる遺伝性の病気です。
通常は生活習慣を整えることで改善できますが、この病気の人は努力だけでは下がりにくいのが特徴です。

✅️LDLコレステロールが180mg/dL以上と高値
✅️若いうちから血管が硬くなる(動脈硬化)
✅️親や兄弟にも高コレステロールの人がいる
✅️アキレス腱が太い(腱黄色腫)

以上のような特徴がある場合は、専門医への相談が必要です。

放置するとどうなるの?

コレステロールが高い状態が続くと、血管の壁に脂質がたまり、動脈硬化が進行します。
その結果、

・狭心症
・心筋梗塞
・脳梗塞

などの重大な合併症を、若い年代で(40代以前)で起こすこともあります。

治療と生活の工夫

家族性高コレステロール血症は、薬による治療が中心になります。
スタチン系薬やエゼチミブ(ゼチーア)、PCSK9阻害薬など、LDLコレステロールを下げる治療を継続して行うことが重要です。
また、生活習慣を改善することも大切です。

・バランスの良い食事(特に動物性脂肪を控える)
・適度な運動(ウォーキングやストレッチなど)
・禁煙
・定期的な血液検査で経過観察

薬の継続と生活習慣を整えることで、心疾患のリスクを大きく減らせます。

まとめ

「家族性」と聞くと治らない病気のように感じるかもしれませんが、早期発見と継続治療で、健康を保ちながら生活することが可能です。
家族にコレステロールが高い人がいる方は、一度ご自身の数値(LDLコレステロール)を確認してみてください。
「遺伝だから仕方ない」ではなく、「知ることで防げる病気」であることを忘れないようにしましょう。
明日も元気に過ごせますように。
ご精読ありがとうございました。

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