こんにちは。内科クリニックで働く看護師のトトです。
関節リウマチってご存知ですか?
関節リウマチとは、関節が炎症を起こして、軟骨や骨が破壊されてしまい、関節の機能が損なわれて、放っておくと関節が変形してしまう病気です。関節の激し痛みや腫れ、朝のこわばりなどの症状が伴います。
今回は、関節リウマチの症状がどのように進行していくかをご紹介していきます。
関節リウマチの進行度

ステージⅠ(数週間〜数ヶ月)
◆初期:骨・軟骨の破壊はみられないが、骨膜が増殖している
・朝のこわばり(30分以上続くのが特徴)
・手指の関節が腫れて痛む(左右対称のことが多い)
・微熱や倦怠感などの全身症状
・レントゲン検査ではまだ異常がでにくい
ステージⅡ(半年〜2年)
◆中等期:軟骨破壊により骨の間が狭くなる
・関節の腫れ、痛みが続く
・複数の関節に広がってくる(手首、膝、足の指など)
・関節の動きが悪くなる(可動域制限)
・レントゲン検査で骨びらん(骨が少しずつ削れる)が見えてくる
ステージⅢ
◆高度進行期:骨破壊
・関節の破壊が進み、変形が現れる
・筋力低下や関節の変位により、日常生活に支障が出てくる
・リハビリや手術が必要になることもある
ステージⅣ
◆末期:関節が強直・固定
・強い関節変形と機能障害
・関節を動かせない、寝たきりのリスク
・近年では早期治療によって、末期まで進行するケースは少なくなっている
まとめ
関節リウマチは、初期のサインを見逃さず、早く受診をして適切な治療を始めることが重要です。
関節の痛みの原因は、加齢やホルモン変化、ウイルス感染など様々ですが、「最近ちょっとおかしいな」と思ったら、我慢をせず専門医に相談しましょう。
明日も元気に生きられますように。
ご精読ありがとうございました。




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