アラフォーの方へ。身体のケアを始めませんか?

健康

こんにちは。内科クリニックで働く看護師のトトです。

これから40歳を迎える方、すでに40歳を過ぎた方、
身体のケア、していますか?

ライフステージ別に言うと40歳から『中年期』とされています。
『成人期』が終わり、身体機能がさらに低下してくるお年頃です・・・

ということで、今回は!
中年期に起こり得る身体の様々な変化を知って、元気に年齢を重ねましょう!

特定健診を受けましょう

最近、健康診断は受けましたか?
40歳〜74歳の被保険者を対象に、『特定健診』と『特定保険指導』が行われるようになりました。
厚生労働省は日本人の死亡原因の約6割を占める生活習慣病の予防をするため、
メタボリックシンドロームに着目して一年に一度、健診を受けることをすすめています。

過去一年間で健康診断を受けていない方は、
ご自身の加入している医療保険の市区町村、勤務先に問い合わせしてみてくださいね。

肥満の種類

肥満には大きく2つのタイプに分けられます。
『内臓脂肪型肥満』と『皮下脂肪型肥満』です。

『内臓脂肪型肥満』とは、
腹腔内に脂肪が過剰に蓄積するタイプの肥満で、「りんご型肥満」と呼ばれます。
特に、男性や閉経後の女性に多くみられ、ウエスト周囲の増加が特徴です。
この肥満は、メタボリックシンドロームの基盤となり、代謝異常を合併する確率が高い
要注意の肥満タイプになります。

もう一つのタイプ『皮下脂肪型肥満』は、
健康障害の合併が少ないのが特徴です。
ただし、過剰な皮下脂肪によって膝や股関節の障害を起こす可能性があります。

メタボリックシンドロームって何?

【メタボリックシンドロームの診断基準】

メタボリックシンドロームとは、内蔵脂肪型肥満に加え、
高血糖、高血圧、脂質異常症のうち2つ以上が重なった状態のことをいいます。

◆ウェスト周囲径
       男性≧85cm
       女性≧90cm
(内臓脂肪面積 男女とも≧100cm2に相当)

上記に加え以下のうち2項目以上

◆高トリグリセライド血症 ≧150mg/dL
       かつ/または
◆低HDLコレステロール血症 <40mg/dL
       男女とも

◆収縮期血圧 ≧130mmHg
       かつ/または
◆拡張期血圧 ≧85mmHg

◆空腹時高血糖 ≧110mg/dL

更年期特有の症状とは?

女性で、卵巣機能が低下し、月経が止まった状態(閉経)を挟んだ前後約10年間(一般的に45〜55歳前後)を『更年期』といいます。
この時期は、卵巣機能が低下して、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が急激に低下することで、

ほてり、のぼせ、発汗、動悸、頭痛、めまい、イライラ、不安感、憂鬱、不眠
などなど・・・

個人差はありますが、これらの症状が起こります。
実は、男性でも更年期症状は起こり得ます。
このほかにも、LDLコレステロール値が高くなったり、骨密度が低下することもあります。

運動を始める

1.有酸素運動:ウォーキング、自転車、水泳、など
2.筋力トレーニング:スクワット、腕立て伏せ、プランク、など
3.柔軟性向上の運動:ヨガ、ストレッチ、など
4.日常生活での活動量増加:階段を使う、大股で歩く、速歩き、など

いかがですか?
現在、特に日常に運動習慣がない方は、毎日、1つからでも始めてみてください。
身体機能が向上することで、
これから加速する老化防止に役立ちますよ!

更年期にはイソフラボン

更年期に大豆は非常に有効とされています。
大豆に含まれるイソフラボンは、女性ホルモン「エストロゲン」に似た構造をしています。
そのため、「エストロゲン」の減少による更年期症状を緩和する効果が期待されています。

★摂取方法★
豆腐、納豆、豆乳、味噌などの食品から摂取することをおすすめします。
一日40〜50mgのイソフラボンの摂取が目安です。

・豆腐1/2丁:約55mg
・納豆1パック:約65mg
・豆乳125ml:約69mg
・味噌大さじ1:約7.2mg

更年期症状を軽減するサプリメントも多く販売されているので、
忙しくて大豆食品を食事で取り入れにくい方は、ぜひ試してみてください。

禁煙のタイミング

今ですよ〜!

しかし、どの年齢でも、健康改善の効果はあります。
35歳までに禁煙することが最も効果的とされていますが、
年齢別に禁煙効果をみてみましょう。

・30〜35歳まで:喫煙しなかった人とほぼ同じ余命が期待できます
・45歳まで:総死亡リスクが大幅に改善します。
・50歳以降:禁煙しても寿命が延び、病気のリスクも減少します。
・65歳以上:平均余命が延び、喫煙継続者とくらべて健康状態が改善します。

いかがでしょうか。
何歳でやめても、身体にとって有益なことです。グッド。

まとめ

老化を感じる年齢は個人差はありますが、
アメリカのスタンフォード大学の老化についての研究結果によると
44歳と60歳で老化が急激に進むことが多いと発表しました。

44歳に起こる急激な変化に着目すると、
・皮膚、筋肉の老化
・心臓血管病に関わるリスクの増加
・アルコール代謝の低下
・脂質代謝の低下
・カフェイン代謝の低下 など

です。
今日が人生で一番若い日なのですが、
年齢を重ねた時に、若々しい人でいるためには、
毎日の健康な生活習慣を積み重ねることが必要ですね。

未来の自分のために、ちょっとだけ意識してみてはいかがでしょうか。

明日も元気に生きられますように!

ご精読、ありがとうございました。

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