その痛くて水ぶくれを伴う皮疹、もしかすると帯状疱疹かもしれません。

健康

こんにちは。内科クリニックで働く看護師のトトです。

皆さんは小さい頃、「水ぼうそう(水痘)」に感染したことはありますか?
水ぼうそうのウイルス(水痘・帯状疱疹ウイルス)は、感染した後も神経節に潜伏しているのを知っていましたか?

実は、帯状疱疹の原因は、小さい頃のに感染したウイルスが何らかのきっかけによって、
再び活性化することが原因
です。

ということで、今回は帯状疱疹についてお伝えします。

帯状疱疹

どんな症状?

帯状疱疹の主な症状は以下の通りです。

初期症状
体の左右どちらかの神経に沿った皮膚の痛み違和感かゆみが現れます。
痛みの表現は「ピリピリ」「ズキズキ」「焼けるような」などがあります。
発疹と水ぶくれ
赤い発疹が出現し、次第に水ぶくれに変わります。
これらは帯状に広がり、約3〜4週間でかさぶたとなり治癒します。
痛み
皮膚症状とともに神経痛のような強い痛みが伴います。
場合によっては皮膚症状が治った後も痛みが続き、帯状疱疹後神経痛(PHN)になることがあります。
全身症状
発熱やリンパ節の腫れ、倦怠感などを伴う場合があります。

多くは、腕や胸、背中に症状が出ますが、顔や首、頭などに現れることもあります。

原因は?

帯状疱疹は、幼少期に感染した水痘(水ぼうそう)の原因ウイルスである水痘・帯状疱疹ウイルスが体内の神経節に潜伏し、免疫力が低下したときに再活性化することで発症します。

主な原因と発症メカニズム
1.初感染
幼少期に水痘として発症し、治癒後ウイルスは神経節に潜伏します。
2.潜伏期間
数年〜数十年の間、免疫力によってウイルスの活動が抑えられます。
3.再活性化
加齢、疲労、ストレスなどで免疫力が低下するとウイルスが活性化し、神経を伝わって皮膚に現れます。(帯状疱疹の発症)

日本人の約9割は、水痘・帯状疱疹ウイルスを体内で保持しているとされています。

どんな状況で発症する?

帯状疱疹は以下のような状況で発症しやすくなります。

加齢
特に50歳以上では免疫力が低下しやすく、発症リスクが高まります。
免疫力の低下
疲労、過度のストレス、疾患(糖尿病や癌など)、免疫抑制剤の使用などが原因で免疫力が弱まると発症しやすくなります。
生活習慣の乱れ
睡眠不足や不規則な生活も免疫低下を招き、発症に繋がることがあります。

予防&治療は?

予防方法
ワクチン接種
50歳以上の人は帯状疱疹ワクチンを摂取することで発症リスクを大幅に減らすことができます。
2025年度から65歳以上を対象に定期接種が開始されます。
生活習慣の改善
規則正しい生活、適度な運動、十分な睡眠、バランスの取れた食事を心がけることで免疫力を維持し、発症リスクを低下させることが期待できます。
ストレス管理
過度なストレスや疲労は免疫力低下につながるため、これらを避けることも大切です。

これらの方法を組み合わて予防することをおすすめします。

治療方法
◆抗ウイルス薬
帯状疱疹の原因となるウイルスの増殖を抑えるため、発症後早期に抗ウイルス薬を使用します。
軽度〜中等度の場合は内服薬、重症の場合は点滴治療が行われます。
鎮痛剤
痛みに対しては鎮痛剤を使用し、症状が強い場合はペインクリニックで神経ブロック注射が行われることもあります。
注)一般的な内科クリニックでは神経ブロック注射の取り扱いがない場合があります。
注射を希望したい場合は、事前に問い合わせをするか“ペインクリニック”で検索することをおすすめします。

◆漢方薬
帯状疱疹後神経痛※の緩和や体調改善に漢方薬を併用する場合もあります。
※帯状疱疹後神経痛(PHN)とは、帯状疱疹の皮膚症状が治った後も、数ヶ月、時には何年も続く神経障害性の痛みを指します。

まとめ

帯状疱疹は、適切な治療を受けることで症状を軽減し、合併症を防ぐことが可能です。
特に高齢者や免疫力が低下している方は注意が必要です。早期の発見と治療、予防接種によって帯状疱疹のリスクを減らし、快適な生活を維持していきましょう。

明日も元気に生きられますように。

ご精読ありがとうございました。

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