続くダルさ、やる気が出ないのは、甲状腺の病気かも知れません。

健康

こんにちは。内科クリニックで働く看護師のトトです。

みなさんは甲状腺という臓器をご存知ですか?
甲状腺の病気に「甲状腺機能低下症」という病気があります。

最近、なかなか疲れが取れない、寒さに弱くなった、抜け毛が増えた、などのお悩みが続いている方は、甲状腺の機能が低下している可能性があります。

ということで、今回は!
ダルさややる気が出ない原因かも?甲状腺機能低下症について取り上げてみたいと思います。

甲状腺

甲状腺とはどんな臓器?

甲状腺は、首の前面の“のどぼとけ”の直ぐ下にある蝶の羽のような形をした小さな臓器です。
甲状腺は、体に不可欠な「甲状腺ホルモン」を作って分泌しています。
この甲状腺ホルモンは体全体の新陳代謝を促進し、エネルギーの消費や体温の調節に重要な役割を果たしています。
甲状腺ホルモンの分泌量は、脳の下垂体から分泌される「甲状腺刺激ホルモン(TSH)」によってコントロールされています。
甲状腺の働きに異常があると、ホルモンが多すぎたり少なすぎたりして、全身の様々な症状は現れることがあります。

甲状腺機能低下症とは?

甲状腺がうまく働かなくなり、必要なホルモン量をつくれなくなる状態を「甲状腺機能低下症」といいます。この病気の症状「なんとなく不調」と感じることが多いと思います。なぜなら、体のエンジンがスローダウンしている感じになるためです。

◆主な症状 
・疲れやすい、だるい
・体重が増えやすい
・寒がりになる
・便秘気味
・肌が乾燥する
・髪が抜けやすい
・気分が落ち込みやすい

などなど。
更年期や加齢、過剰なストレスに伴う症状と見分けがつきにくいため、見逃されがちになることもあります。

どんな人がなりやすい?

特に中年以降の女性に多くみられますが、若い方や男性にも発症する可能性はあります。
原因の多くは「橋本病」という自己免疫性疾患で、体の免疫が間違って甲状腺を攻撃することが引き金になることがあります。

診断方法は?

診断方法は、血液検査で「甲状腺ホルモン(TSH・FT4)」の値をチェックします。また、甲状腺の超音波検査で甲状腺の状態を確認することもあります。
もし、原因不明の体調不良が続いているようなら、一度検査することをおすすめします。

治療方法は?

治療方法は、基本的に薬物療法です。甲状腺ホルモンを補填します。
治療のポイントは、
・血液中の甲状腺ホルモンの値を定期的にチェックし、適切な薬の量を調整します。
・少量から開始し、除々に増量します。
・ヨウ素の過剰摂取が原因の場合は、ヨウ素を制限することがあります。

まとめ

甲状腺機能低下症は、早期に発見し、きちんと治療を行えば怖い病気ではありません。
「なんとなく調子が悪い」「疲れが取れない」などが続くときは、体のホルモンバランスにも注目してみることをおすすめします。
また、健康診断や人間ドックでコレステロール値を指摘された方の中には甲状腺機能低下症が原因だったこともあります。ぜひ、医療機関に相談してみてください。

明日も元気に生きられますように。

ご精読ありがとうございました。

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