こんにちは。内科クリニックで働く看護師のトトです。
今回は「関節リウマチ」と診断されたら方に日常生活で気を付けてることをお伝えします。
関節リウマチの治療や薬について正しく理解し、適切に対応することで症状の進行を防ぎ、快適な生活を送りましょう。
関節リウマチと上手く付き合うために

基本療法のポイント
基本療法とは、患者さん自身が普段の生活のなかで心がけたい留意点です。
◎安静:日常生活は無理せず心身を安静に保ちましょう。
◎睡眠:睡眠は十分にとりましょう。
◎保温・湿度:体は冷やしすぎず、部屋の湿度を調整しましょう。
◎酒・タバコ:飲酒や喫煙はなるべく控えましょう。

自己判断で治療を中断しない
関節リウマチは「寛解(かんかい)」と呼ばれる症状の落ち着いた状態になることがあります。しかし、良くなったからといって薬を減らしたり、自己中断してしまうと痛みが再発する可能性があります。
必ず、主治医の指示に従って、定期的な診察と検査を受けましょう。
体調や治療方針に疑問や不安がある場合は、主治医に相談し個々の生活スタイルや病気に対する考え方を医療者と共有することが大切です。
感染症に注意する
関節リウマチの治療に使われる薬(免疫抑制剤や生物学的製剤など)は、免疫力を下げる作用があります。手洗い・うがいの徹底や風邪を引いてる人との接触を避けるなど、日常的に感染予防を意識しましょう。また、各種の感染症リスクへの注意とワクチン接種も重要です。(季節性インフルエンザ、肺炎球菌、帯状疱疹など)
関節を守る生活習慣を心がける
朝のこわばりや痛みが強い方も多いですが、無理をせず、関節に優しい動き方を工夫しましょう。
例えば、
・ビンの蓋を開けるときは道具を使う
・重い荷物を両手を使って、分けて持つ(片手で持たない、カートなどを使う)
・痛みを感じる関節に合わせて、サポーターを使用する
栄養バランスの良い食事と適度な運動
炎症を抑えるためには、腸内環境や体全体の免疫バランスも大切です。野菜や魚を取り入れたバランスの良い食事を心がけましょう。また、痛みは落ち着いているときは、可能であれば軽いストレッチや散歩など、関節に負担のない運動や活動もおすすめです。

ストレスを溜めない
ストレスが体の免疫バランスを崩し、症状の悪化につながることもあります。睡眠や休息をとり、自律神経を整えるようにしましょう。また、家族や友人、医療者とコミュニケーションをとり、悩みや不安を抱え込まないようにしましょう。
まとめ
関節リウマチは早期に適切な治療を行うことで、日常生活に大きな支障をきたさず過ごすことが可能です。しかし、薬の効果や痛みの程度によっては治療方針を変更せざるを得ないケースもあります。また、風邪やけが、歯の治療などで飲んでいる薬を休薬する必要があります。今の痛みの具合と合わせて、直近で起こったこと、起こることなども主治医に相談してくださいね。
明日も元気に生きられますように。
ご精読ありがとうございました。




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