こんにちは。看護師のトトです。
🧑⚕️「暑い日はこまめに水分を摂りましょう」とよくお伝えしていますが、
水分補給は熱中症を防ぐためだけなのでしょうか?
実は、脱水状態になると血液が濃縮し、血栓ができやすくなることがあります。
血栓が血管に詰まらせることで、脳では脳梗塞、心臓では心筋梗塞につながるかの可能性があります。
ということで今回は、脱水と脳梗塞・心筋梗塞との関係、水分補給のポイントについてご紹介します。

脱水と脳梗塞・心筋梗塞との関係
脱水すると血栓ができやすくなるのはなぜ?
私たちの血液は、赤血球や白血球、血小板などの血球成分と、血漿と呼ばれる液体成分からできています。
汗をたくさんかいたり、水分を十分に摂らなかったりすると、体内の水分が不足して脱水状態になります。
すると血液中の水分も減少するため、血液が濃縮された状態になることがあります。
特に、
⚫︎ 暑い日に大量に汗をかいた
⚫︎ 発熱や下痢・嘔吐がある
⚫︎ 食事や水分が十分に摂れていない
⚫︎ 夜間に水分を摂らず、朝まで長時間過ごす
といった状況では、脱水に注意が必要です。
脱水と脳梗塞の関係
🧠脳梗塞は、脳の血管が血栓などによって詰まり、脳の一部に血液が届かなくなる病気です。
脱水そのものが直接脳梗塞を起こすというわけではありません。
しかし、脱水による血液濃縮は、血栓形成に関係する要因の一つになると考えられています。
特に夏場は、汗によって体内の水分が失われるため注意が必要です。
また、夜間は睡眠中に水分を摂らないため、朝起きたときには軽い脱水状態になっていることがあります。
そのため、日中だけでなく、起床後にも適切に水分を補給することが大切です。

脱水と心筋梗塞の関係
🫀心筋梗塞は、心臓に血液を送る冠動脈が詰まり、心筋に酸素が届かなくなる病気です。
心筋梗塞は主な原因は動脈硬化であり、脱水だけが原因になるわけではありません。
ただし、脱水によって血液が濃縮されると、血栓形成に関係する可能性があります。
そのため、特に動脈硬化のリスクがある人は、普段から脱水を避けることも健康管理の一つになります。
水分補給すれば脳梗塞・心筋梗塞を防げる?
⚠️ここは誤解しないようにしたいポイントです。
「水をたくさん飲めば脳梗塞や心筋梗塞を予防できる」という意味ではありません。
脳梗塞や心筋梗塞には、
⚫︎ 高血圧
⚫︎ 糖尿病
⚫︎ 脂質異常症
⚫︎ 喫煙
⚫︎ 肥満
⚫︎ 加齢
⚫︎ 心房細動などの不整脈
など、さまざまな危険因子があります。
そのため、水分補給だけで病気を防ぐことはできません。
しかし、脱水を避けることは、脳梗塞・心筋梗塞のリスク管理を考える上で大切な生活習慣の一つです。

どのくらい水分を摂ればいい?
「1日に必ず○リットル飲めなければいけない」と考える必要はありません。
必要な水分量は、年齢、体格、食事、運動量、気温、発汗量などによって変わります。
基本的には、のどが渇く前から少しずつ飲むことを意識しましょう。
特に、
⚫︎ 起床後
⚫︎ 外出前
⚫︎ 運動前後
⚫︎ 入浴前後
⚫︎ 汗をかいたとき
⚫︎ 就寝前
などは、水分補給を意識したいタイミングです。
一度に大量に飲むよりも、こまめに摂ることがポイントです。

水分補給には何を飲めばいい?
普段の水分補給なら、水やお茶などで十分です。
大量に汗をかいた場合には、汗と一緒にミネラルなどの電解質も失われます。
その場合は、状況に応じてスポーツドリンクなど利用する方法もあります。
ただし、スポーツドリンクには糖分やナトリウムが含まれているものあるため、
日常的な水分補給として大量に飲み続けるのはお勧めできません。
⚠️また、経口補水液は脱水状態の改善を目的とした飲料であり、健康な人が普段の水分補給として常用するものではありません。
高齢者は特に脱水に注意
高齢になると、のどの渇きを感じにくくなったり、体内の水分量が少なくなったりするため、
脱水に気づきにくいことがあります。
「のどが渇いていないから大丈夫」と考えず、時間を決めてこまめに水分を摂ることも大切です。
特に夏場は、室内でも汗をかいています。
エアコンを使用しているから安心とは限らないため、こまめな水分補給を心がけましょう。

水分補給だけでなく生活習慣全体を見直そう
脳梗塞や心筋梗塞を予防するためには、水分補給だけでなく血管を守る生活習慣が重要です。
🏥 血圧を管理する
高血圧は脳梗塞や心筋梗塞の重要な危険因子です。
家庭血圧を測定する習慣をつけ、自分の血圧を把握しておきましょう。
🏥 コレステロールや血糖値をチェックする
健康診断で血圧、LDLコレステロール、血糖値などに異常がないか確認しましょう。
異常を指摘された場合は、放置せず医療機関に相談しましょう。
🏥 禁煙する
喫煙は動脈硬化を進め、心筋梗塞や脳梗塞のリスクを高めます。
禁煙は血管を守るための重要な対策です。
🏥 適度に体を動かす
ウォーキングなどの適度な運動を習慣にすることも、生活習慣病や動脈硬化の予防につながります。
ただし、暑い時間帯の運動では脱水や熱中症に注意しましょう。

こんな症状があれば水分補給だけで様子を見ない
🧠 脳梗塞では、
⚠️ 顔の片側がゆがむ
⚠️ 片側の手足に力が入らない
⚠️ ろれつが回らない
⚠️ 言葉が出てこない
⚠️ 突然、片側が痺れる
などの症状が突然現れることがあります。
🫀 心筋梗塞では、
⚠️ 胸が締め付けられるように痛む
⚠️ 強い胸の圧迫感がある
⚠️ 冷や汗が出る
⚠️ 息苦しい
⚠️ 吐き気がある
などの症状がみられることがあります。
⚠️このような症状が突然現れた場合は、「水分不足かな」と自己判断せず、すぐに医療機関への救急要請を検討しましょう。
まとめ
水分補給は、熱中症予防だけでなく、脱水を防ぐという意味でも重要です。
脱水によって血液が濃縮すると、血栓形成に関係する可能性があります。
ただし、水分補給だけで脳梗塞や心筋梗塞を予防できるわけではありません。
「こまめな水分補給+血圧・血糖・コレステロールの管理+禁煙+適度な運動」
このように、生活習慣全体から血管を守っていくことが大切です。
特に暑い季節は、「のどが渇いてから」ではなく、のどが渇く前から少しずつ水分を摂る習慣をつけておきましょう。


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