こんにちは。看護師のトトです。
👩 「健康診断でヘモグロビンが低いと言われた」
👨 「鉄は正常なのにフェリチンが低いってどういうこと?」
👩 「鉄剤を飲んでいるけれど、本当に良くなっているの?」
このような疑問を持つ方は少なくありません。
貧血の診断では、単に「ヘモグロビン」だけを見るわけではなく、鉄やフェリチンなど複数の検査結果を総合的に判断しています。
ということで今回は、『貧血の検査』についてご紹介します。
貧血の検査はどう見ればいいの?
貧血とは?
貧血とは、全身に酸素を運ぶ力が不足した状態です。
酸素を運ぶ役割をしているのが赤血球の中にあるヘモグロビン(Hb)です。
そのため、多くの場合はヘモグロビン値が基準より低いと「貧血」と診断されます。
しかし、「なぜヘモグロビンが低くなったのか」を調べるために、さらに詳しい検査を行います。
貧血を検査する時に注目している3つの項目
🩸① ヘモグロビン(Hb)=今、酸素を運べているか?
ヘモグロビンは、赤血球の中にあるタンパク質で、肺で受け取った酸素を全身に運びます。
つまり、
現在の貧血の程度を表す最も重要な数値です。
⚠️ ヘモグロビンが低いほど
⚫︎ 疲れやすい
⚫︎ 息切れ
⚫︎ 動悸
⚫︎ めまい
⚫︎ 顔色が悪い
などの症状が出やすくなります。
健康診断で「貧血」と言われる場合、多くはこのヘモグロビン値が基準より低くなっています
🩸② 血清鉄(Fe)=血液中に流れている鉄
血清鉄とは、今、血液中を流れている鉄の量です。
食事の内容や時間帯でも変動しやすく、朝と夕方でも値が変わることがあります。
そのため、血清鉄だけでは鉄不足かどうか判断できません。
🩸③ フェリチン=体に貯金されている鉄
フェリチンは、体内に蓄えられている鉄の量を表します。
よく、「フェリチンは鉄の貯金」と例えられます。
実は、鉄不足になると最初に減るのがフェリチンです。
つまり、まだヘモグロビンが正常でも、フェリチンだけ低くなっていることがあります。
これを「隠れ鉄欠乏(潜在性鉄欠乏)」と呼ぶことがあります。
なぜ全部検査する必要があるの?
☝️例えば、
○ モグロビン正常
○ 血清鉄正常
△ フェリチンだけ低い
このような人もいます。
まだ貧血ではありませんが、体の鉄の貯金は減っています。
⚠️ この状態が続くと、
⚫︎ 貧血
⚫︎ 疲れやすい
⚫︎ 集中力の低下
⚫︎ 抜け毛
⚫︎ 爪が割れやすい
などにつながることがあります。
そのため、診断にはヘモグロビンだけでなくフィリチンも確認することがあります。
他にもこんな数値を確認しています
貧血の原因は鉄不足だけではありません。
そのため必要に応じて、
⚫︎ 赤血球数(RBC)
⚫︎ ヘマトクリット(Ht)
⚫︎ MCV(赤血球の大きさ)
⚫︎ MCH・MCHC(赤血球中のヘモグロビン量)
⚫︎ 網赤血球
⚫︎ ビタミンB 12
⚫︎ 葉酸
⚫︎ CRP(炎症)
⚫︎ 腎機能
⚫︎ 便潜血検査
なども組み合わせて貧血の原因を考えます。
鉄剤を飲んでいても自己判断で中止しない
ヘモグロビンは比較的早く改善しても、
フェリチン(鉄の貯金)が十分に回復するまでには時間がかかります。
そのため、症状が改善したからといって自己判断で鉄剤を中止すると、
再び鉄不足になることがあります。
鉄剤は医師の指示通り継続し、定期的な採血で改善状況を確認することが大切です。
日頃からできる貧血予防
鉄欠乏性貧血を予防するためには、毎日の食生活も重要です。
おすすめの食品には、
⚫︎ 赤身の肉
⚫︎ レバー(食べ過ぎには注意)
⚫︎ あさり
⚫︎ かつお
⚫︎ マグロ
⚫︎ 小松菜
⚫︎ 大豆製品
などがあります。
また、ビタミンCと一緒に摂ると鉄の吸収率が高まるため、
野菜や果物を組み合わせるのもおすすめです。
一方で、お茶やコーヒーに含まれるタンニンは鉄の吸収を妨げることがあるため、
鉄剤を服用する前後は時間を空けるようにしましょう。
まとめ
貧血の検査では、ヘモグロビン(Hb)の数値だけでなく、複数の検査結果を組み合わせて原因を判断しています。
主に、
⚫︎ ヘモグロビン:現在の貧血の程度
⚫︎ 血清鉄:血液中を流れる鉄
⚫︎ フェリチン:体に蓄えられた鉄(鉄の貯金)
特にフェリチンは、鉄不足を早期に見つけるための重要な指標です。
健康診断や採血を受け取った際に、、「ヘモグロビン」だけでなく「フェリチン」や「血清鉄」も確認してみましょう。気になる結果がある場合は、自己判断せず医療機関に相談することが大切です。

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