こんにちは。内科クリニックで働く看護師のトトです。
みなさん、「痛風発作」をご存知ですか?
足の親指の付け根が、ある日突然、これまで経験したことがない激痛が起こる・・・
それは、尿酸値が高い状態が続くことによって起きた、
痛風発作かもしれません。
もちろん、足が痛い=痛風発作
ではないです。
関節リウマチや関節炎、感染症後の後遺症、更年期、過度な運動後に起こる筋肉損傷、などなど
さまざまな原因があります。
が、もし、それが痛風発作であれば、血液検査でほぼ診断できます。
というわけで、
今回は!
これって、痛風発作かも?!
と、思った時の参考にしてもらえるQ&Aをご紹介します。

足が痛いときにするべきこと
痛風発作を起こした足はどんな状態なの?
痛風発作が起きる場所は、ほとんどが足の親指の付け根です。
他には、足首や足の甲、膝、手首、肘などにも起こります。
そして、
痛むのは、普通は一箇所だけです。
激痛と腫れが特徴的で、その箇所だけ熱をもっていることもあります。
床に足をつけないほどの痛みがあって歩けない、と受診される方が多いですね。
何科を受診すればいいの?
これまでに「痛風」や「高尿酸値血症」と診断されたことがある方は、
迷わず、かかりつけ医に相談してください。
一度でも「痛風発作」が起こってしまうと、再発する可能性があるからです。
その他の、診断されたことがない(既往歴がない)方は、
整形外科でも診察・治療は可能です。
しかし、
今後の生活習慣の見直しや、内科的な他の原因が合った場合も考慮して、
一般的には内科をオススメします。
もし痛風や整形外科の領域でない病気の場合は関節リウマチや膠原病などを診てくれる医療機関に相談するのもいいと思います。
更年期による関節痛で、ホルモン治療などを希望される場合は婦人科がオススメです。
すぐに受診ができない時はどうする?
とりあえず、市販の鎮痛薬でしのぎましょう。
ドラックストアの薬剤師さんに相談して、受診できる日まで、なんとかがんばってください。
あとは、痛いところが、赤くパンパンに腫れて、熱をもっている状態であれば、
クーリングするのも良いと思います。
痛いところを心臓よりも高い位置にすることで、痛みが軽減することがあります。
もし、足の親指の付け根が痛ければ、横になり、足を挙げておく、みたいな。
自治体によっては、休日診療所など、休日・夜間でも診療を行っている場合があります。
痛みを我慢をせず、ぜひ、問い合わせしてみてください。
それが、もし痛風発作なら、お薬で痛みは治まりますよ!
痛風と診断されたら、どんな治療をするの?
診断をするには尿酸の値を確認することが必要になります。
受診するとき、直近の健康診断や人間ドックの結果があれば、必ず持参してくださいね。
もし、検査結果がなくても、必要であれば短時間で結果がわかる
院内検査をしてくれる医療機関が多いと思います。
もし、「痛風」「高尿酸値血症」と診断されたら、まずは生活習慣の見直しです。
薬を飲んでも、暴飲暴食、肥満、過激な運動、ストレス過多、を放置していては
痛風発作のリスク要因が減らないからです。
あとは、
・薬を処方されたら、内服をきちんと続けること。
・自己判断で薬をやめないこと。
・定期的に受診して、検査を受けること。
痛風発作の再発を予防したい方は、ぜひ,下の記事も参考にしてください。
まとめ
医師からの「あなたは、痛風」です。
は、ショックですよね・・・?
これは、個人的な感想ですが、
痛風と診断されても、診断された方は思い当たる節があるのか、
「やっぱり・・・」みたいな表情をされている方が多い印象です。
熱心に仕事をして、飲酒で疲れた自分を労い、
健康維持と思って時々激しい運動を行い、
お腹が出てきても年齢のせいにする。
お気をつけてー。です。
痛風発作は、血液の中の溶けきれなくなった尿酸が尿酸ナトリウムの結晶になり、
関節の内側に溜まる。
そして、剥がれ落ちた尿酸ナトリウムを白血球が異物とみなして、
攻撃することで起こります。
すでに痛風発作を経験している方は、
関節の中に尿酸ナトリウムの結晶が溜まっている可能性、大です。
次の発作が出ないように生活習慣の見直しと、尿酸値の継続的なコントロールが必要です!
明日も元気に生きられますように!
ご精読、ありがとうございました。

コメント